太陽光パネルは屋根材で変わる|瓦・スレート・金属屋根の設置方法

ROOF MATERIAL GUIDE

「お宅の屋根は瓦ですので、重量的に厳しいですね」
訪問してきた業者に、そう言われた。
築18年。瓦屋根。まだしっかりしているのに。
──本当に、無理なんだろうか。

この記事を読む方の多くは、こんな経験をしたことがあるかもしれません。もしくは、ネットで「瓦屋根 太陽光」と検索して、不安になったか。

先に結論を言います。屋根材を理由に「設置できない」と即断するのは、早すぎる。

瓦でも、スレートでも、金属屋根でも、陸屋根でも──それぞれに合った工法とパネルがあります。大事なのは「何の屋根か」ではなく、「どの工法を、どの業者が提案するか」

この記事では、4つの主要な屋根材それぞれについて、設置方法・注意点・費用の違いを正直に解説します。1社に断られた方も、これから検討する方も、「自分の屋根の正解」がわかる内容にしました。

※本記事の情報は2026年2月時点のものです。

SECTION 01

屋根材4タイプ早見表──うちはどれ?

まず全体像を把握しましょう。「うちの屋根はどのタイプ?」がわかれば、この先の読み方も変わります。

屋根材設置しやすさ工法追加費用目安注意点
スレート(カラーベスト・コロニアル)★★★★★支持金具で直接固定ほぼなしアスベスト含有の旧製品に注意
金属屋根(ガルバリウム・立平葺き等)★★★★☆掴み金具 or 接着工法+3〜5万円穴を開けない工法あり
(和瓦・洋瓦・平板瓦)★★★☆☆支持瓦 or 瓦下金具+5〜10万円重量加算に注意、軽量パネル推奨
陸屋根(フラット・RC造)★★★☆☆架台設置(置き基礎 or アンカー)+10〜20万円防水層への影響、角度設計が必要

「結論だけ知りたい」方へ──どの屋根材でも、設置方法は存在します。ただし、工法と追加費用が異なるので、自分の屋根材に合った業者を選ぶことが大切です。

現場から
正直に言うと、「設置できない屋根」って、実はかなり少ないんです。築50年超の瓦屋根や、特殊な形状の金属屋根でも設置できた例は何度もあります。大事なのは業者が「その屋根材に慣れているかどうか」。経験の浅い業者は、自分が得意じゃない屋根材を見ると「難しいですね」と言って帰ってしまう。それがもったいないんですよ。

SECTION 02

瓦屋根──「重い」は昔の話

「瓦屋根は重いから太陽光は無理」──これ、いまだに言われることがあるんですが、正確ではありません。

たしかに瓦自体が重い。そこにパネルを載せるわけだから、屋根全体の荷重が増えるのは事実です。ただ、現在の設置工法はかなり進化しています。

瓦屋根の2つの設置工法

  1. 1

    支持瓦工法

    既存の瓦の一部を、金具一体型の「支持瓦」に交換する方法。屋根の防水性を損なわず、見た目もスッキリ。和瓦・洋瓦どちらにも対応できる製品が増えています。

  2. 2

    瓦下金具工法

    瓦をいったん外し、野地板に金具を固定してから瓦を戻す方法。瓦の種類を選ばない汎用性がある。施工に手間がかかるぶん、追加費用は5〜10万円程度。

そして、もうひとつ。重量問題を根本から解決する方法があります。

BCソーラー(軽量パネル)という選択肢

変換効率26.5%。一般的なパネルの約半分の重さ。裏面電極配置で、光の受光面積を最大化。つまり「軽くて、よく発電する」パネルです。瓦屋根で荷重が心配な方には、まず最初に検討してほしい選択肢。

瓦屋根の実例 ─ 北九州市八幡西区 Hさん(3人家族・築25年・和瓦)

大手2社に断られた瓦屋根に、BCソーラーで設置成功

他社の回答

設置不可(2社)

BCソーラー

4.8kW設置

支持瓦工法+BCソーラーの軽量パネルで問題なく施工完了。補助金3重取りで実質負担78万円。「諦めなくてよかった」がHさんの第一声でした。※実績に基づくイメージです

ポイントは、「瓦だから無理」ではなく「瓦に合った工法とパネルを知っているかどうか」です。知らない業者は断る。知っている業者は提案する。この差は大きい。

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SECTION 03

スレート屋根──最も設置しやすいが注意点も

カラーベスト、コロニアル──呼び方はいろいろありますが、要するに「薄い板状の屋根材」のことです。日本の住宅で最も多い屋根材であり、太陽光パネルの設置実績も圧倒的に多い。

設置は比較的シンプル。支持金具をスレートの下に差し込み、野地板と垂木にビスで固定する。工法が確立されているので、追加費用もほぼかかりません。

スレート屋根の注意点

「じゃあ安心だ」と思ったかもしれませんが、ひとつだけ確認してほしいことがあります。

  1. 1

    アスベスト含有の旧製品

    2004年以前に製造されたスレートには、アスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。設置自体は可能ですが、穴を開ける工法は避け、カバー工法や金具差し込み式を選ぶ必要がある。2004年以降のスレートなら心配不要です。

  2. 2

    経年劣化による割れ

    築20年以上のスレートは表面が脆くなっていることがある。施工時に割れが見つかった場合、部分補修が必要になるケースも。事前調査で確認してもらいましょう。

この2点をクリアすれば、スレートは太陽光との相性が抜群。施工業者も経験豊富な会社が多いので、見積もりで大きく外れることも少ない。

経験
スレート屋根は、業者としても「安心して提案できる」屋根材です。ただ、築年数が古い場合は現地調査で屋根の状態を必ず確認します。表面にヒビが入っていたり、苔が生えている場合は、太陽光の設置前に屋根のメンテナンスを先にやったほうがいいケースもある。「ついでに屋根も綺麗にしてもらった」と喜ばれることも多いんですよ。

SECTION 04

金属屋根(ガルバリウム等)──軽さが武器

ガルバリウム鋼板、立平葺き、横葺き──金属屋根と一口に言っても、種類は多い。共通するメリットは「軽い」こと。屋根自体が軽いので、パネルを載せても建物への負担が小さい。

金属屋根の2つの工法

  1. 1

    掴み金具工法(キャッチ工法)

    屋根のハゼ(継ぎ目)を金具で挟んで固定する方法。屋根に穴を開けないのが最大のメリット。雨漏りリスクがほぼゼロ。立平葺きや縦ハゼ葺きに最適。

  2. 2

    接着工法

    特殊な接着剤とシーラントで金具を屋根面に直接固定する方法。穴を開けず、ハゼのない横葺き屋根にも対応できる。風圧に対する強度試験をクリアした製品も増えています。

金属屋根の実例 ─ 福岡市城南区 Kさん(夫婦2人・築5年・ガルバリウム立平)

穴を開けない掴み金具工法で、新築の保証もそのまま

設置容量

5.2kW

月の電気代削減

12,800

新築5年目、ハウスメーカーの屋根保証を維持したまま設置できた点がKさんの決め手。「穴を開けないなら安心」と即決。※実績に基づくイメージです

金属屋根の方にお伝えしたいのは、「穴を開けない工法」が選べるのは、金属屋根だからこその強みだということ。新築で保証を気にされる方にとっては、最も安心感のある屋根材かもしれません。

他社で断られた方でも、設置できた事例があります

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SECTION 05

陸屋根・フラット屋根──マンションや店舗にも

「うちは平らな屋根なんですが…」という方、けっこう多い。鉄筋コンクリート造の住宅や店舗、ビル屋上。いわゆる「陸屋根(ろくやね)」です。

陸屋根にも太陽光は設置できます。ただし、傾斜のある屋根とは少し考え方が違う。

陸屋根設置の2つのポイント

  1. 1

    架台で角度をつける

    フラットな面にそのまま載せると発電効率が落ちる。10〜30度の傾斜角をつける架台を設置するのが標準。地域の緯度に合わせて最適角度を計算します。架台分のコストとして+10〜20万円が目安。

  2. 2

    防水層を傷つけない工法を選ぶ

    陸屋根の命は防水。アンカーで固定する方法もありますが、置き基礎(重石式)なら屋根に穴を開けずに設置できる。コンクリートブロックや専用架台でパネルを安定させます。

陸屋根の隠れたメリットもある。パネルの角度と方角を自由に設定できること。傾斜屋根は屋根の向きに縛られますが、陸屋根なら南向き30度に自由に設置できる。日当たりさえ確保できれば、発電効率は傾斜屋根と変わりません。

SECTION 06

「設置できない」と言われたら──セカンドオピニオン

ここまで読んで、ひとつはっきりしたことがあると思います。

「設置できない」の判断基準は、業者によってまったく違う。

ある業者が「重量オーバーで無理」と言った瓦屋根に、別の業者がBCソーラーの軽量パネルで設置できた。金属屋根を「穴を開けなきゃいけないから保証が…」と渋った業者の代わりに、掴み金具工法を提案した業者がいた。

これは業者が悪いという話ではない。得意な屋根材と、そうでない屋根材がある。自分が対応できない屋根を「無理です」と言うのは、ある意味正直なだけ。

だからこそ、セカンドオピニオン。医療の世界では当たり前のことが、太陽光の世界ではまだ広まっていない。1社の判断だけで「うちは無理なんだ」と諦めるのは、もったいない。

セカンドオピニオンとは

他社で「設置できない」と言われた屋根でも、パネルの種類や工法を変えれば対応できるケースがあります。1社の判断だけで諦めるのは、もったいない。セカンドオピニオンは無料です。

セカンドオピニオンで確認すべき3つのこと

  1. 1

    断られた理由を伝える

    「重量が心配と言われた」「防水が…と言われた」──理由がわかれば、別のアプローチが見つかりやすい。

  2. 2

    軽量パネル(BCソーラー等)の取り扱いを聞く

    重量が問題なら、従来の半分の重さのパネルで解決できるかもしれない。取り扱いがあるかどうか、必ず確認。

  3. 3

    屋根の写真を送る

    スマホで撮った外観写真1枚でも、プロなら屋根材の種類と大まかな状態がわかります。まずは写真から始めてみてください。

アドバイス
セカンドオピニオンで一番多いのが「瓦屋根で断られた」というケースです。BCソーラーの軽量パネルを使えば、ほとんどの場合で対応できる。去年だけで北九州・福岡市あわせて12件、他社に断られた屋根に設置しました。全件、問題なく稼働中です。「やっぱりできたんだ」と笑う方の顔を見るのが、この仕事のやりがいですね。

FAQ

よくある質問

瓦屋根に太陽光を載せると屋根が傷む?
正しい工法で施工すれば、屋根を傷めるリスクは非常に低いです。支持瓦工法なら既存の瓦を専用金具付き瓦に交換するだけなので、防水性もそのまま。ただし施工経験の浅い業者による手抜き工事は別問題。業者選びが何より大切です。→ 屋根は傷む?詳しく解説
築30年以上の屋根でも設置できる?
屋根材と状態によりますが、設置できた実例は多数あります。BCソーラーの軽量パネルなら従来の約半分の重さ。築25年以上の瓦屋根でも問題なく設置できています。まずは現地調査で屋根の状態を確認するのが第一歩。→ BCソーラーとは?
アスベスト入りのスレート屋根でも大丈夫?
設置自体は可能です。ただし、屋根に穴を開ける工法は避けてください。アスベスト繊維が飛散するリスクがあるためです。金具差し込み式やカバー工法など、穴を開けない方法を選びましょう。
金属屋根で穴を開けない工法だと、台風で飛ばない?
掴み金具工法は、ハゼ部分を金属の力で挟み込むので、ビス固定に劣らない強度があります。JIS規格の耐風圧試験をクリアした製品を選べば、風速60m/sクラスにも対応可能。九州の台風でも実績が積み上がっています。
陸屋根の防水は大丈夫?
置き基礎(重石式)工法なら、屋根の防水層に一切穴を開けません。防水保証もそのまま。アンカー固定の場合は防水処理が必要になりますが、経験ある業者なら適切に対処できます。
屋根のリフォームと太陽光設置は同時にできる?
できます。むしろ同時にやるほうが足場代を1回で済ませられるので、トータルコストが下がるケースが多い。屋根の葺き替えやカバー工法と太陽光設置をセットで提案してくれる業者を選ぶと効率的です。

SUMMARY

まとめ

冒頭の方を、もう一度思い出してください。

「お宅の屋根は瓦ですので、厳しいですね」──そう言われて帰っていった業者。あの判断は、その業者が対応できなかっただけかもしれません。

この記事のポイント

  • スレート屋根は最も設置しやすい。築年数が古い場合はアスベスト確認を
  • 金属屋根は穴を開けない掴み金具工法が選べる。新築の保証もそのまま
  • 瓦屋根は支持瓦工法+軽量パネル(BCソーラー)で解決できるケースが多い
  • 陸屋根は架台で角度をつければ、方角も自由に設定可能
  • 1社に断られてもセカンドオピニオンで設置できた事例は多数ある
  • 大事なのは「何の屋根材か」ではなく「どの工法を提案できるか」
電気工事士 緒方より
17年この仕事をやってきて、「絶対に設置できない屋根」に出会ったのは数えるほどしかありません。ほとんどの場合、工法やパネルの選び方で解決できる。瓦だから、築年数が古いから──そういう理由で諦めるのは本当にもったいない。まずは写真1枚送ってください。うちの屋根で何ができるか、正直にお伝えします。

緒方

電気工事士 / 太陽光補助金ドットコム 技術監修

諦める前に、もうひとつだけ意見を聞いてみませんか

屋根の写真1枚で、設置の可否がわかります

屋根材の種類・築年数・他社に断られた理由をお伝えいただければ、最適な工法をご提案します。

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