太陽光パネルの撤去費用と手順【2026年】処分・屋根の原状回復・業者選び

SOLAR PANEL REMOVAL

2026年8月9日更新|公的機関の公開情報から確認

太陽光パネルの撤去費用は、「パネルを外す料金」だけでは決まりません。足場、電気設備の切り離し、架台の撤去、屋根の補修、運搬・処理まで含めて確認する必要があります。

環境省の現在のガイドラインにも住宅用太陽光の取外し費用の参考データがあります。ただし、掲載されているのは過去のアンケート調査で、設備の規模は不明。収集・運搬・処分費が含まれている回答と、含まれていない回答があります。

そのため、このページでは「2026年の撤去相場は一律15〜30万円」とは書きません。まず、何に費用がかかるのかを知り、自宅の屋根と設備で見積もりを取るのが確実です。

最初に見る
足場が必要か
屋根の高さ・勾配・作業環境で変わります。
次に見る
屋根補修の範囲
架台を外した後の防水・屋根材の状態を確認。
忘れやすい
運搬・処理まで
撤去後のパネルをどう処理するかも見積もりに含めます。

撤去を決める前でも大丈夫です

撤去・修理・入れ替え、どれが合うか整理します

パネルの枚数、パワコンの状態、屋根、売電の状況などを確認して、撤去が必要か、修理や入れ替えも含めて選択肢を整理します。

無料で相談する

まず状況確認だけでも構いません

COST

太陽光パネルの撤去費用はいくら?|国の資料は「参考値」として見る

環境省「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第三版)」には、住宅用の使用済太陽光発電設備を取り外した際の過去調査が掲載されています。

環境省ガイドライン掲載の過去調査1件あたり平均注意点
建物解体業者への調査8.9万円平成25年度調査。設備規模は不明。処分費等が含まれる場合・含まれない場合あり。
太陽光施工業者への調査18.9万円過去調査。設備規模は不明。処分費等が含まれる場合・含まれない場合あり。

この8.9万円・18.9万円を「2026年の相場」とは扱いません

環境省自身が、回答した事業者によって費用の内訳が異なり、設備規模も不明としています。今の自宅の撤去費用を知るには、現地条件をそろえた見積もりが必要です。

見積もりでは、この5項目を分けて確認

項目確認すること
パネル・架台を外す作業パネル枚数、架台の種類、屋根の形、作業スペース
電気設備の切り離しパワコン、接続箱、配線、売電・系統接続の状況
足場・安全対策屋根の高さや勾配に応じた足場・墜落防止対策
屋根の原状回復架台撤去後の屋根材、防水、補修範囲
運搬・リユース・リサイクル・処分外したパネルをどこへ運び、どう処理するか

「パネル取り外し ○万円」だけでは、総額は分かりません

特に足場、屋根補修、運搬・処理が別料金になっていると、最初に見た金額から増えることがあります。見積書では「何が入っていて、何が別なのか」を確認してください。

金額だけでなく内訳を確認

「一式」の見積もり、何が含まれているか見ます

パネル・足場・屋根補修・運搬・処理まで、見積もりの範囲を整理します。まだ見積もりがない場合は、必要な確認項目からお伝えします。

撤去について無料で相談する

見積もりを取る前の相談でも大丈夫です

BEFORE REMOVAL

撤去する前に確認|「発電していない=すぐ撤去」とは限らない

環境省のガイドラインでは、利用を終える前に、できるだけ使用を続けられるか、リユースできるかを確認する考え方が示されています。

たとえば「発電していない」と思っていても、原因がパネルではなくパワーコンディショナーや周辺機器にある場合があります。撤去を決める前に、設備の状態を一度切り分けると無駄な工事を避けやすくなります。

修理・継続

パネル自体が使える場合。パワコンや周辺機器の故障なのかを確認します。

撤去・原状回復

建物の売却・解体、屋根工事、設備終了などで屋根から完全に外す場合。

撤去・入れ替え

既存設備を外し、新しい太陽光や蓄電池を検討する場合。屋根状態と制度を別途確認します。

まだ使えるパネルは、リユースできる可能性もあります

環境省は、廃棄の手続きへ進む前にリユース可否を判断することが望ましいとしています。中古品として扱う場合は、性能や安全性の確認が必要です。

REMOVAL & DISPOSAL

「撤去」と「処分」は別|家庭の屋根でも、業者へ撤去を頼むと産業廃棄物になるのが一般的

屋根からパネルを外す「撤去」と、外したパネルをリユース・リサイクル・処分する工程は別です。

環境省のガイドラインでは、住宅所有者が解体・撤去業者へ使用済太陽電池モジュールの撤去を依頼し、廃棄物として処理する場合、解体・撤去工事という事業活動に伴って出るため産業廃棄物に該当する例として示されています。

ケース環境省ガイドライン上の整理
住宅所有者が撤去業者へ工事を依頼工事に伴って生じたパネルは、一般的に産業廃棄物として扱われる。
工事を伴わず一般家庭から排出一般廃棄物に該当する場合があるため、市町村への確認が必要。

工事で産業廃棄物になった場合、排出事業者となる解体・撤去業者には、適切な処理委託、委託契約、マニフェストの交付、処理状況の確認などが求められます。

住宅所有者が確認したいのは「処分ルートが説明できるか」

「撤去業者自身が必ず収集運搬業の許可を持っていなければならない」と一律には言えません。自社で適法に運搬する場合や、許可を持つ収集運搬業者へ委託する場合があります。見積もり時には、撤去後のパネルをどこへ運び、リユース・リサイクル・処分のどれにするのかを確認してください。

ELECTRICAL SAFETY

自分で外さない方がいい理由|光が当たればパネルは発電する

太陽光パネルは、系統から電気を止めただけで安全になる設備ではありません。光が当たれば発電するため、撤去時には電路の切り離しや絶縁などの安全作業が必要です。

環境省のガイドラインでは、ケーブルの切断・絶縁作業は電気工事士が行うことを示しています。経済産業省も、一般家庭や小規模太陽光設備の電気工事には、第一種または第二種電気工事士の資格が必要と案内しています。

「パネルを屋根から外す作業の全部に電気工事士資格が必要」とは書きません

資格が必要なのは、法令上の電気工事に該当する作業です。実際の撤去工事では、電気設備の切り離しと屋根上の撤去作業を含め、安全に対応できる体制があるかを確認してください。

FLOW

太陽光パネルを撤去するときの流れ

1
設備・売電・FIT/FIP認定の状態を確認
設備ID、売電契約、パワコンの状態、パネル枚数などを確認します。FIT/FIP認定設備を廃止する場合は、再エネ特措法の廃止手続きも確認します。
2
現地確認と「修理・撤去・入れ替え」の判断
屋根、設備、発電状況を確認し、本当に全撤去が必要かを整理します。
3
見積もりと処理方法を確認
パネル・架台、電気工事、足場、屋根補修、運搬・処理がどこまで含まれるか確認します。
4
電気的に安全な状態にして撤去
電路を切り離し、パネル・架台等を撤去します。屋根上では足場や墜落防止などの安全対策も必要です。
5
屋根補修・処理・必要な届出を確認
屋根を確認し、外したパネルを適切にリユース・リサイクル・処分します。認定設備の廃止など、該当する手続きも完了させます。

「撤去工事は必ず1〜2日」「手続きは2〜4週間」と固定しません

工期や手続き期間は、設備規模、足場、屋根補修、売電契約、事業計画の手続きなどで変わります。急ぐ事情がある場合は、希望日から逆算して確認してください。

FIT / FIP

FIT・FIP認定設備を撤去する場合|廃止届も確認

資源エネルギー庁は、認定を受けた発電設備を廃止・撤去・処分する場合、廃止届の手続きを案内しています。再生可能エネルギー電子申請には、50kW未満太陽光を含む廃止届の操作マニュアルも公開されています。

環境省ガイドラインでは、認定事業を廃止した場合に「再生可能エネルギー発電事業廃止届出書」を提出すること、使用済パネルを廃棄する際には産業廃棄物管理票の写しの添付が求められることが説明されています。

売電契約とFIT/FIP認定は同じ手続きではありません

売電契約が残っている場合は、契約先の電力会社・買取事業者側の手続きも確認してください。「電力会社へ連絡すればすべて終わる」とは限りません。

CONTRACTOR

撤去業者を選ぶときは「安さ」より4つを確認

  • 電気工事:配線の切り離しなどを、必要な資格を持つ人が対応する体制か
  • 屋根:架台を外した後の補修範囲を説明できるか
  • 廃棄物:外したパネルの運搬先・処理方法を説明できるか
  • 見積もり:撤去・足場・屋根補修・運搬・処理の範囲が分かるか

「撤去一式」だけなら、先に内訳を聞く

一式表示そのものが悪いわけではありません。ただ、後から追加になりやすい足場、屋根補修、運搬・処理が含まれているかは、契約前に確認しておく方が安心です。

AFTER REMOVAL

撤去後は「何も載せない」だけではない|入れ替えは屋根と制度を見て判断

撤去後は、屋根を原状回復して太陽光を終える方法もあれば、新しい太陽光へ入れ替える方法もあります。どちらが良いかは、屋根の状態、今後その家に何年住むか、電気の使い方、設備費、利用できる制度で変わります。

旧ページのように「国・県・市の3つはほとんど併用でき、100万円以上になる」とは案内しません。補助制度は年度・住所・対象設備によって違い、同じ経費への併用を認めない制度もあります。

撤去だけで決めなくても大丈夫です

撤去・修理・入れ替えを比べてから決める

今の設備と屋根の状態をもとに、撤去した場合と残した場合の選択肢を整理します。再設置を検討する場合は、住所から現在の公的支援制度も確認します。

無料で状況を確認する

撤去だけの相談でも構いません

2026 UPDATE

2026年の新しい動き|太陽光パネルのリサイクル新法が成立

2026年5月29日、「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律」が成立し、6月5日に公布されました。

ただし、法律の主要部分は公布から1年6か月以内に政令で定める日から施行される仕組みで、2026年8月9日時点では未施行の規定があります。

今すぐ家庭の撤去方法が全部変わった、という意味ではありません

現時点の撤去・処理では、廃棄物処理法や環境省のガイドラインなど現在適用されているルールを確認します。新法の具体的な運用は、施行日や政令・省令など今後の公表内容を確認する必要があります。

FAQ

太陽光パネルの撤去でよくある質問

太陽光パネルの撤去費用は15〜30万円ですか?

一律には言えません。環境省の現在のガイドラインには過去調査の参考値がありますが、設備規模や費用内訳が統一されていません。足場、屋根補修、電気工事、運搬・処理を含めて個別に確認する必要があります。

パネルを外すだけなら自分でもできますか?

おすすめしません。太陽光パネルは光が当たれば発電し、配線の切断・絶縁などには感電やアークの危険があります。環境省は配線の切断・絶縁作業を電気工事士が行うよう示しています。

家庭のパネルも産業廃棄物になりますか?

住宅所有者が解体・撤去業者へ工事を依頼し、その工事で使用済パネルが出る場合は、一般的に産業廃棄物として扱われます。工事を伴わず一般家庭から排出される場合は一般廃棄物に該当する場合があるため、市町村への確認が必要です。

撤去業者は産廃収集運搬業の許可を持っていないとダメですか?

撤去業者自身が必ずその許可を持つ、と一律には言えません。排出事業者として自ら適法に運搬する場合や、許可を持つ収集運搬業者へ委託する場合があります。大切なのは処理ルートが適法で、説明できることです。

FIT期間中でも撤去できますか?

撤去は可能ですが、FIT・FIP認定を受けた事業を廃止する場合は廃止届などの手続きを確認してください。売電契約についても契約先への確認が必要です。

撤去後に新しい太陽光へ入れ替えた方が得ですか?

一律には決められません。屋根の状態、設備費、今後の居住期間、電気使用量、補助制度などで変わります。撤去前に「修理・撤去・入れ替え」を比較してから判断する方法があります。

SUMMARY

まとめ|撤去費用は「パネルを外す料金」だけで比べない

  • 公的機関は2026年の住宅用撤去費を一律「15〜30万円」とは公表していない
  • 環境省ガイドラインには過去調査の平均8.9万円・18.9万円があるが、現在相場としては扱わない
  • 見積もりはパネル・架台、電気工事、足場、屋根補修、運搬・処理を分けて見る
  • 発電していない場合でも、撤去前に修理・継続できないか確認する
  • 撤去業者へ工事を頼んで出た使用済パネルは一般的に産業廃棄物
  • 配線の切断・絶縁などの電気工事は電気工事士が行う
  • FIT・FIP認定設備を廃止する場合は廃止届などの手続きを確認
  • 撤去後は原状回復、リユース、入れ替えなどから住宅に合う方法を考える
  • 2026年6月にリサイクル新法が公布されたが、主要部分には未施行の規定がある

撤去費用を知りたいときに最初に見るべきなのは、「相場はいくらか」だけではありません。自宅では何を外し、足場が必要か、屋根をどこまで直し、外したパネルをどう処理するのか。ここが分かれば、見積もりも比較しやすくなります。

公的機関の公開情報も確認して整理

「うちの場合、何をすればいい?」から相談できます

撤去が必要か、修理で残せるか、入れ替えるか。設備・屋根・売電状況を確認して、次に確認すべきことを整理します。

無料で相談する

撤去するか決めていない段階でも大丈夫です

公的機関の公開情報・確認先(2026年8月9日確認)
・環境省「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第三版)」
https://www.env.go.jp/page_00817.html
・環境省「太陽光パネルリサイクル関連」
https://www.env.go.jp/recycle/recycling/renewable/page_00345.html
・e-Gov「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律(令和8年法律第33号)」
https://laws.e-gov.go.jp/law/508AC0000000033
・経済産業省「電気工事士」
https://www.meti.go.jp/information/license/c_text24.html
・経済産業省「太陽電池発電設備を設置する場合の手引き」
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/taiyoudenchi.html
・資源エネルギー庁「変更認定申請・変更届出・廃止届」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_change.html
・資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 よくある質問」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_faq.html

※実際の撤去費用、必要な工事、廃棄物の扱い、必要な届出は設備・工事内容によって異なります。契約・撤去前に、対象設備の状況と最新の公表情報をご確認ください。