IH × SOLAR POWER GUIDE
「ガス代が月8,000円。もったいないな」と思いながら、もう3年が経っていた——。福岡市に住む田中さん(40代・4人家族)の話です。太陽光パネルを載せたのに、キッチンではまだガスコンロ。給湯もガスのまま。あるとき電気代の明細を見て、ふと気づいたんです。「昼間の発電、全然使い切れてない」。
ガスからIHクッキングヒーターへ。ガス給湯器からエコキュートへ。いわゆる「オール電化」に切り替えると何が変わるのか。太陽光発電と組み合わせたとき、光熱費はどこまで下がるのか。
この記事では、IHクッキングヒーターと太陽光発電の組み合わせを軸に、オール電化への切り替え費用から月々のシミュレーションまで、具体的な数字で解説します。「うちもオール電化にしたほうが得なの?」と迷っている方。答えを出せる材料、ここに揃えました。
SECTION 01
ガスからオール電化+太陽光で光熱費はいくら変わる?結論
結論から言います。ガス併用から「オール電化+太陽光発電」に切り替えた家庭の平均で、年間の光熱費は約12〜18万円下がります。月に1万〜1.5万円の削減。ざっくり10年で120万〜180万円の差です。
「いやいや、そんなにうまくいくの?」と思いますよね。ポイントは、太陽光で発電した電気をIHとエコキュートで「自分の家の中で使い切る」こと。ガス併用のままだと、昼間の発電分が余って安い単価で売るしかなかった。でもオール電化にすると、その電気をキッチンもお風呂もぜんぶ自家消費に回せる。ここがデカいんです。
FIT(固定価格買取制度)の売電単価は2026年度で1kWhあたり16円(出典:資源エネルギー庁「FIT買取価格」)。一方、電力会社から買う電気は30円前後。つまり、売るより使ったほうが倍近くお得。オール電化にして自家消費を増やす——これが太陽光の経済メリットを最大化するための、いちばんシンプルな答えです。
実例 ─ 福岡市東区 田中さん(4人家族・築12年)
ガス併用→オール電化+太陽光5kWで年間16.8万円削減
切り替え前(年間光熱費)
28.4万円
切り替え後(年間光熱費)
11.6万円
電気代+ガス代の合計→電気代のみに。ガス基本料金ゼロ+太陽光自家消費で大幅減。※実績に基づくイメージです
うちの光熱費、どこまで下がるか知りたい
太陽光+オール電化の組み合わせで、あなたの家の光熱費がいくら変わるか。補助金も含めた具体的な数字をお出しします。
うちの補助金額を調べてみる(無料)しつこい営業は一切ありません|相談だけでもOKです
SECTION 02
IH・エコキュート・太陽光、それぞれの切り替え費用
「いくらかかるの?」——ここが気になりますよね。ぶっちゃけ、オール電化への切り替えはタダではありません。でも、数字を見れば「回収できるかどうか」の判断がつきます。
IHクッキングヒーターの導入費用
ガスコンロからIHへの切り替え費用は、本体+工事費で15万〜30万円が目安です。ビルトイン型で人気のパナソニックや日立の売れ筋は20万円前後。据え置き型ならもう少し安い。
ただし注意点がひとつ。200Vの電源がキッチンまで来ていない場合、分電盤の工事が必要です。築年数が古い家だと、単相2線式から単相3線式への切り替え工事で追加5〜10万円かかるケースもあります。事前に電気工事店へ確認したほうがいいです。
エコキュートの導入費用
ガス給湯器からエコキュートへの切り替えは、本体+工事費で40万〜80万円。貯湯タンクの容量(370L or 460L)とメーカー、フルオートかセミオートかで差が出ます。4人家族なら460Lのフルオートが定番ですね。
ここで見落としがちなのが設置スペース。エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの2台セットなので、屋外にそれなりのスペースが必要です。集合住宅だと設置が難しいケースもある。
費用の全体像を表にまとめると
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| IHクッキングヒーター | 15〜30万円 | 200V工事が必要な場合+5〜10万円 |
| エコキュート | 40〜80万円 | 460Lフルオートが主流 |
| ガス撤去・配管処理 | 2〜5万円 | ガス会社による |
| 分電盤交換(必要時) | 5〜10万円 | 単相3線式への切り替え |
| オール電化の合計 | 60〜125万円 | — |
| 太陽光発電(5kW) | 100〜130万円 | 1kWあたり約23万円 |
| 全部合わせた合計 | 160〜255万円 | 補助金適用前 |
IHクッキングヒーター
エコキュート
オール電化 合計
太陽光(5kW)含む合計
「160万〜255万円か、高いな……」と思った方。ここからが本題です。補助金を活用すれば、実質負担は大幅に減ります。国・県・市の補助金を3つ組み合わせる「補助金3重取り」で、最大100万円以上のカットも可能。後ほど詳しく触れます。
コメント
よく「太陽光だけ」か「オール電化だけ」で見積もりを取る方がいるんですが、セットで見積もったほうが工事のまとめ割引が効くケースが多いです。実際、バラバラで頼むより15〜20万円安くなった事例もあります。まとめて相談するのが賢い選択ですよ。
SECTION 03
ガス併用 vs オール電化+太陽光|月々の光熱費を比較
「実際に毎月いくら違うの?」——ここ、正直いちばん知りたいところだと思います。4人家族のモデルケースで、月々の光熱費をシミュレーションしてみましょう。
前提条件
4人家族(戸建て・築10年)、太陽光発電5kW搭載、九州電力エリアの料金プラン(オール電化向け:電化でナイト・セレクト)を想定。ガス併用の場合はプロパンガス(単価550円/m³目安)で計算しています。都市ガスだとガス代がもう少し安くなるため、差額は縮まります。
月間光熱費の比較(4人家族モデル)
※九州電力「電化でナイト・セレクト」+プロパンガス(550円/m³)で試算。太陽光は5kW、自家消費率35%で計算。季節による変動あり。
数字にすると一目瞭然です。ガス併用→オール電化+太陽光で、月々の光熱費が約13,800円ダウン。年間で16.5万円の差。これ、10年で165万円です。オール電化の設備投資(60〜125万円)は、太陽光がすでにあるなら4〜8年で回収できる計算になります。
ただし、ひとつ誤解が多い点を先に言っておきます。IHクッキングヒーター単体では、光熱費はほとんど変わりません。ガスコンロのガス代が電気代に移行するだけだから。IHのメリットは「掃除のしやすさ」「火事リスクの低減」であって、光熱費の削減はエコキュート側の役割。ここを混同すると、期待と現実のギャップに苦しみます。
実例 ─ 春日市 吉田さん(夫婦+子ども2人・築8年)
プロパンガス+電気→オール電化+太陽光6kWで月14,200円減
月間光熱費(Before)
25,400円
月間光熱費(After)
11,200円
プロパンガス代月9,500円がゼロに。太陽光の自家消費で電気代も大幅減。※実績に基づくイメージです
都市ガスの場合はどうなる?
都市ガスはプロパンの半額近い料金なので、ガス代だけで月4,000〜5,000円程度の家庭もあります。この場合、オール電化による光熱費削減のメリットはやや小さくなる。ただし、太陽光との組み合わせで自家消費を増やせば、それでも年間8〜12万円の削減が見込めます。都市ガスでも「損にはならない」というのが、17年やってきた私の結論です。
SECTION 04
太陽光×オール電化の効果を最大化する3つのポイント
「せっかく投資するなら、最大限の効果を引き出したい」——当然の考えです。ここでは、太陽光とオール電化の組み合わせで光熱費を”底値”に持っていくための3つのカギを紹介します。
ポイント①:エコキュートの「昼間沸き上げ」を活用する
従来のエコキュートは「夜間の安い電気でお湯を沸かす」のが基本でした。でも太陽光がある家庭は、考え方がまるで逆。昼間の太陽光で発電した電気でお湯を沸かせば、電気代は実質ゼロ。最新のエコキュートには「おひさまエコキュート」と呼ばれる太陽光連携モデルがあり、昼間の余剰電力で自動的に沸き上げてくれます。
これ、地味に効果がすごい。給湯はオール電化住宅の電力消費の約3割を占めるので、ここがゼロに近づくだけで月2,000〜3,000円は変わります。
ポイント②:蓄電池を足して「トリプル連携」にする
太陽光+エコキュート+蓄電池。この3つを組み合わせた「トリプル連携」が、いま最も注目されている仕組みです。昼間に発電した電気を蓄電池に貯めて、夜間にIHやエアコンで使う。エコキュートの沸き上げも太陽光で賄う。結果、電力会社から買う電気が激減します。
トリプル連携とは
太陽光発電、蓄電池、エコキュートの3つを連動させて、自家消費率を最大化するシステム。うまく運用すれば電力会社からの購入量を7割以上カットできるケースもあります。「昼は太陽光で発電→余った電気は蓄電池に貯蓄→夜は蓄電池の電気で生活」。この流れを自動化するのがポイントです。
ポイント③:補助金3重取りで初期費用を圧縮する
太陽光発電もオール電化も、補助金の対象になるケースが多い。しかも、国・県・市の3つを組み合わせて使える——いわゆる「補助金3重取り」。知らない人がびっくりするほどいるんですが、これ、併用OKです。
補助金3重取りとは
国の補助金、県の補助金、市の補助金。この3つは、併用できるケースがほとんどです。うまく組み合わせれば、最大100万円以上の補助金になることも。「1つだけ」で申請している人が、実はかなり多いんです。
たとえば福岡市の場合、国のDR補助金+福岡県の補助金+福岡市の補助金を組み合わせると、太陽光+蓄電池の導入で50〜80万円の補助が受けられる可能性があります(年度・予算消化状況による)。エコキュートの省エネ基準対応機種への買い替えにも別途補助金が出る自治体がある。ここを調べるかどうかで、実質負担額が大きく変わるわけです。
アドバイス
補助金の情報は自治体ごとにバラバラで、正直わかりにくい。しかも予算がなくなったら終了です。「自分の家がいくらもらえるか」は、条件を見て計算するしかありません。無料相談で確認するのがいちばん早いし確実です——と言うと営業トークに聞こえるかもしれませんが、これは本当にそう。毎年「もっと早く相談すればよかった」と言う方がいらっしゃるので。
BCソーラーとは
変換効率26.5%。一般的なパネルの約半分の重さ。裏面電極配置で、光の受光面積を最大化。つまり「軽くて、よく発電する」パネルです。屋根への負担が心配な方にこそ、知ってほしい選択肢です。
3つの補助金、全部使えるか確認しませんか
国・県・市の補助金を全部使えるかどうかは、屋根の状態と設置条件で変わります。あなたの家の条件で、具体的な金額をお出しします。
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SECTION 05
オール電化への切り替え手順と失敗しないチェックリスト
「手続きがめんどくさそう」——わかります。でも、実際にやることは思ったよりシンプルです。流れを5ステップに整理しました。
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1
現地調査・見積もり取得
太陽光+オール電化をセットで見積もるのがコツ。屋根の状態、分電盤の方式(単相2線 or 3線)、エコキュート設置スペースを確認します。相見積もりは2〜3社がベスト。
-
2
補助金の申請準備
国・県・市の補助金を確認し、申請書類を準備。多くの場合、施工業者が代行してくれます。着工前に申請が必要な補助金もあるので、順番に注意。
-
3
工事の実施(1〜3日)
IHの設置は半日〜1日。エコキュートは1日。太陽光パネルの設置は1〜2日。セットで依頼すれば、合計2〜3日で完了するケースがほとんどです。
-
4
電力会社の契約変更
ガス併用プラン→オール電化向けプランに切り替え。九州電力なら「電化でナイト・セレクト」が定番です。ガス会社への解約連絡もこのタイミングで。
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5
使い始め・初月の光熱費チェック
最初の1〜2ヶ月で光熱費の変化を確認。エコキュートの沸き上げ時間帯の設定を調整すると、さらに削減できることも。
切り替え前のチェックリスト
- 自宅の電気方式は単相3線式か?(単相2線式なら切り替え工事が必要)
- エコキュートの設置スペースは確保できるか?(幅90cm×奥行30cm程度が必要)
- IH対応の鍋・フライパンはあるか?(土鍋・銅鍋・アルミ鍋はNG)
- プロパンガスの解約違約金はないか?(長期契約の場合は要確認)
- 補助金の申請期限に間に合うか?(予算消化で早期終了の場合あり)
- 太陽光の系統連系手続きは済んでいるか?(新規設置の場合)
FAQ
IH・オール電化×太陽光に関するよくある質問
SUMMARY
まとめ|ガスのまま光熱費を払い続ける必要、ありますか?
冒頭の田中さんの話に戻ります。太陽光パネルを載せたのに、ガス併用のまま3年間——その間に払い続けたガス代は約30万円。オール電化に切り替えていれば、その大半を削減できていたかもしれない。「もっと早く知りたかった」。田中さんはそう言いました。
この記事のポイント
- ガス併用→オール電化+太陽光で、年間12〜18万円の光熱費削減が期待できる
- IH単体での光熱費削減は小さい。メインの効果はエコキュート+太陽光の自家消費
- オール電化の初期費用は60〜125万円。太陽光含めると160〜255万円(補助金適用前)
- 補助金3重取り(国+県+市)で最大100万円以上の圧縮が可能
- トリプル連携(太陽光+蓄電池+エコキュート)で自家消費率をさらに最大化
- プロパンガスの家庭ほど削減効果は大きい。都市ガスでも年間8〜12万円の削減は見込める
ガスからオール電化への切り替えは、太陽光発電の効果を底上げする「仕上げのピース」です。特にプロパンガスを使っている家庭なら、経済的なインパクトは相当大きい。迷っているなら、まずは自分の家でいくら削減できるか、数字を出してみてください。判断材料はそれだけで十分です。
アドバイス
17年この業界でやってきて、「あのとき切り替えておけばよかった」という声をもう何百回も聞きました。逆に「切り替えて後悔した」という声は、正直ほとんどない。理由はシンプルで、毎月の光熱費という”証拠”が明細に出るからです。まずは見積もりだけでも取ってみる。それが、いちばんリスクの少ない第一歩だと思います。
この記事を読んだあなたは、もう「知らずに損する人」ではありません
太陽光+オール電化+補助金3重取り。あなたの家の条件で、具体的にいくらお得になるか。無料でシミュレーションをお出しします。
うちの補助金額を調べてみる(無料)しつこい営業は一切ありません|相談だけでもOKです
※本記事の情報は2026年2月時点のものです。補助金の金額・条件は年度や自治体によって変わります。最新情報は各自治体の公式サイトをご確認ください。※掲載のシミュレーションは一定の条件に基づく試算であり、実際の効果を保証するものではありません。
経験談
正直に言うと、私も最初は「IHにしたところで大した差じゃないだろう」と思っていました。ところが実際にオール電化に切り替えたお客様の光熱費データを並べてみたら、驚いた。ガス基本料金がゼロになるだけで月2,000円、自家消費の増加分を加えると月1万円以上の差が出る家庭がゴロゴロある。数字は嘘をつかないなと、改めて実感しました。