太陽光発電は買う vs リースどっちがお得?【2026年版】

BUY vs LEASE — WHICH IS SMARTER?

「太陽光って、買うのとリースどっちが得なんですか?」

先月も3件、この質問を受けました。みなさん検索して調べてるんだけど、結論がわからない。それもそのはず。ネット上の記事の多くは「リース会社の宣伝」か「購入推しの業者ブログ」。どっちもポジショントークです。

私たちは購入もリースも扱う立場なので、両方のメリットとデメリットをフラットに話せます。結論から言うと、長く住む人は購入。初期費用がどうしても出せない人はリース。この判断軸がブレなければ、後悔しません。

この記事では、福岡の一般家庭を想定して10年間の総コストをシミュレーション比較します。PPAとの違いも整理するので、「0円ソーラーってどうなの?」という疑問も解消できるはず。

SECTION 01

結論:購入とリース、5秒で判断する基準

まず結論から。あなたの状況で一発判定できるチャートです。

あなたの状況おすすめ理由
130万円の初期費用が出せる購入10年間の総メリットが最大。売電収入・補助金も全額自分のもの
初期費用ゼロで始めたいリース月1〜2万円のリース料で太陽光を使える。売電収入も得られる
10年以上同じ家に住む購入投資回収後は丸々プラス。20年間で見ると圧倒的に有利
5〜10年で引っ越す可能性リース購入だと回収前に手放すリスク。リースなら解約手続きで済む(※ペナルティあり)
補助金を最大限使いたい購入DR補助金・市町村補助金を直接受給。リースは間接的な還元が一般的

現場から

実感として、相談に来る方の7割は購入を選びます。「10年トータルで得する方がいい」という理由。ただ、残りの3割——特に若い世代や転勤族——にはリースが正解なケースも確実にある。「どっちが絶対いい」はなくて、「あなたの状況でどっちが得か」を見極めるのが大事です。

SECTION 02

購入のメリット・デメリット

メリット①:10年間の経済メリットが圧倒的に大きい

購入の最大の強みはトータルの「お得額」。太陽光5kWを130万円で購入し、補助金3重取り(国+県+市)で実質100〜110万円。新FIT制度で1〜4年目は24円/kWh、5〜10年目は8.3円/kWhで売電(資源エネルギー庁2025年3月決定)。自家消費分は九州電力の買電単価約28〜31円/kWh分の節約になります。10年間の累計メリットは約120〜140万円。ほぼ元が取れるか、取れて余る計算です。

メリット②:売電収入も補助金も全額自分のもの

購入なら、発電した電気の使い道は完全に自分次第。自家消費して電気代を減らすも良し、余った分をFITで売るも良し。DR補助金(2025年度実績で上限60万円・初期実効容量1kWhあたり3.7万円 / SII公表値)や市町村の補助金を直接受け取れるのも大きなメリット。リースでは補助金がリース会社経由の間接還元になるケースが多く、「手元にいくら入るか」は購入の方がはるかに見えやすい。

デメリット:初期費用130万円の壁

購入の唯一にして最大のデメリットは初期費用。太陽光5kWで130万円前後。蓄電池セットなら250〜300万円。ソーラーローンもあるけれど、金利が年2〜3%前後かかるため、トータルコストが膨らむ可能性もあります。とはいえ、ローンでもリースよりは総額が安くなるケースがほとんど。「キャッシュで払えるならキャッシュ。無理ならローン。ローンも厳しいならリース」——この優先順位が基本です。

実例 ─ 福岡市南区 Nさん(40代・4人家族・築12年)

購入+補助金3重取りで実質負担106万円。月の電気代が半減

月の電気代(導入前)

16,000

月の電気代(導入後)

7,500

初期費用130万円から補助金24万円を差し引き実質106万円。月の節約額約8,500円+売電収入で年間14万円のメリット。約7.5年で投資回収の見込み。「自分の設備だから蓄電池を後から追加する自由もある」とNさん。※実績に基づくイメージです

購入とリース、うちはどっちが得?

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SECTION 03

リースのメリット・デメリット

メリット①:初期費用ゼロで今日から始められる

リース最大の魅力は貯金がなくても太陽光を始められること。設備はリース会社が購入し、あなたは月額リース料(一般的に1〜2万円/月)を払うだけ。頭金なし。「電気代を下げたいけど130万円は出せない」という悩みに対する、現実的な解決策です。

メリット②:メンテナンスの手間がない

リース期間中のメンテナンスや故障対応はリース会社が担当するケースが多い。パワコンが壊れた、パネルにひびが入った——こういうトラブルに自分で業者を手配する必要がありません。機械ものの管理に不安がある方には安心材料です。

メリット③:売電収入が自分のもの(PPAとの大きな違い)

リースなら発電した電気はあなたのもの。余った分はFIT制度で売電できます。これがPPAとの決定的な違い。PPAでは売電収入が事業者のもの。ここ、意外と見落とされがちです。

デメリット①:総コストが購入より割高になる

ここが最も重要なポイント。リース料には金利・手数料・保険料・固定資産税が含まれるため、10〜15年のトータル支払額は購入の1.3〜1.5倍が一般的。月1.5万円×12ヶ月×12年=216万円。購入なら130万円。差額86万円。この差を「初期費用ゼロの安心料」と思えるかどうかが判断の分かれ目です。

デメリット②:途中解約にペナルティが発生する

リース契約は10年以上の長期契約が基本。途中解約すると、残リース料の一括支払い、設備撤去費用、解約手数料が発生します。転勤で家を手放すことになったとき、数十万円のペナルティが発生する可能性がある。契約前に解約条件を必ず確認してください。

経験談

リースで入れたけど「購入にすればよかった」と後悔する方、一定数います。理由は「10年間の総額を計算していなかった」から。逆に「リースにして正解」という方は「130万円を教育費に回せた」「メンテの心配がゼロ」と明確な理由を持っている。どちらにせよ、契約前にシミュレーションで10年間の総額を比較するのが鉄則。

SECTION 04

10年間シミュレーション比較

福岡県の4人家族(月の電気代15,000円・南向き屋根・5kW設置)で比較します。数字で見れば、どちらが自分に合っているかが一目瞭然です。

項目購入リース(12年契約)
初期費用130万円0円
補助金(国+市)−24万円リース料に間接反映
実質初期負担106万円0円
月額費用0円約1.5万円/月
10年間の支払総額106万円180万円
10年間の節約+売電約130万円約100万円
10年間の実質収支+24万円−80万円
設備の所有権自分リース会社
メンテナンス自己手配リース会社対応

※買電単価は九州電力従量電灯B第2〜3段階+再エネ賦課金含む約28〜31円/kWhで試算。新FIT:1〜4年目24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh(資源エネルギー庁2025年3月決定)。リース料は月1.5万円×12年で試算。実際の条件により変動します。

数字が示す明確な差

10年間で購入は24万円のプラス。リースは80万円のマイナス。差額は104万円。ただしこれは「初期費用106万円を出せるかどうか」で決まる。出せるなら購入一択。出せないなら「何もしないで電気代を払い続ける」よりは「リースで節約を始める」方が賢い選択です。

実例 ─ 糸島市 Tさん(30代・共働き3人家族・築5年)

リースで月額1.2万円。「初期費用ゼロで電気代が月5,000円減った」

リース月額

12,000

電気代の月額節約

5,000円/月

子どもの教育費優先で「130万は出せない」と判断。リース月額1.2万円に対し、電気代が月1.7万円→0.5万円に減少。差し引き月5,000円の節約。「将来リース終了時に設備を買い取る選択肢もある」とTさん。※実績に基づくイメージです

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SECTION 05

PPAモデルとの違いも知っておく

「0円ソーラー」で検索するとPPAとリースが混同されがち。実は全くの別物です。

購入リースPPA
初期費用100〜130万円0円0円
月額費用なしリース料1〜2万円電力購入料
売電収入全額自分全額自分事業者のもの
設備の所有権自分リース会社PPA事業者
メンテナンス自己手配リース会社PPA事業者
契約期間なし10〜15年10〜20年
途中解約自由ペナルティありペナルティあり
パネル選択自由リース会社指定PPA事業者指定

PPAは「発電した電気をPPA事業者から買う」仕組み。売電収入は事業者のもので、あなたは自家消費分の電気代を事業者に支払います。メリットは初期費用ゼロ+メンテ不要。デメリットは売電収入がゼロであることと、契約期間が10〜20年と長いこと。

つまり「初期費用ゼロで始めたい+売電収入もほしい」ならリース。「初期費用ゼロ+電気代を下げるだけでいい」ならPPA。この違いを理解していないと、契約後に「こんなはずじゃなかった」となります。

BCソーラーなら購入でも軽量パネルが選べる

購入の場合、パネルを自由に選べるのが大きなメリット。BCソーラーの軽量パネル(変換効率26.5%・従来の約半分の重さ・電極裏面配置で光受面積最大化)は、屋根への負担を最小限に抑えつつ発電効率を最大化。他社で「屋根が弱いから設置できない」と断られた方にも対応できる選択肢です。リースやPPAでは事業者指定のパネルになるため、こうした選択の自由度はありません。

SECTION 06

判断に迷ったら確認すべき3つのこと

ここまで読んでまだ迷っている方。以下の3つを確認すれば、答えは出ます。

  • 1

    「あと何年、この家に住む?」

    10年以上住む確信があるなら購入。転勤の可能性や住み替え計画があるならリース。購入の投資回収は7〜10年。回収前に手放すのは損。

  • 2

    「130万円を今出せるか?」

    出せるなら購入。出せないけど始めたいならリース。ただし、ソーラーローン(金利2〜3%)でも購入の方がリースよりトータルは安い。「ローンも無理、でも電気代を何とかしたい」——その場合だけリースを選ぶ、というくらいの位置付けです。

  • 3

    「蓄電池を後から追加したい?」

    購入なら蓄電池の後付けは完全に自由。リースの場合、設備はリース会社の所有物なので、蓄電池を追加するにはリース会社への相談と承認が必要。「将来は蓄電池も入れたい」と思っているなら、購入を強くおすすめします。

アドバイス

迷ったら「購入とリース、両方の見積もりを出してもらう」のが一番早い。両方の10年間シミュレーションを並べれば、どちらが自分に合っているか、数字が教えてくれます。「どっちが得か」はネットの一般論じゃなくて、あなたの電気使用量・屋根の条件・家族構成で決まるもの。

FAQ

よくある質問

リースの月額料金はいくら?
5kW規模で月額1〜2万円が一般的です。リース会社や契約期間(10〜15年)によって異なります。必ず複数社から見積もりを取りましょう。
リースでも補助金は使える?
制度によります。DR補助金はリース事業者が申請し、リース料から間接的に還元されるのが一般的。市町村の補助金は「太陽光+蓄電池のセット導入」「購入のみ」が条件の場合もあるため、事前に確認が必要です。
リース終了後、設備はどうなる?
契約内容により異なりますが、一般的には「リース会社に返却」「追加料金で買い取り」「再リース(月額が下がる)」の3択。買い取り価格は契約時に確認しておくのが安心です。
ローンと購入とリース、どれが一番得?
10年間の総コストで比較すると、キャッシュ購入>ソーラーローン>リースの順でお得。ただし、ローンには審査があり、金利2〜3%の上乗せがあります。リースは審査が緩い代わりにトータルが割高。あなたの資金状況に合わせて選んでください。
リースのパネルは自分で選べる?
基本的にリース会社が指定するパネルになります。メーカーやスペックにこだわりがある方は購入がおすすめ。BCソーラーのような軽量高効率パネルを選べるのは、購入ならではの自由度です。
引っ越しする場合、リースはどうなる?
途中解約になるため、残リース料の一括支払いや撤去費用が発生します。転勤リスクがある方は、解約条件を契約前に必ず確認してください。購入の場合は、設備ごと売却するか、新居に移設(費用は30〜50万円程度)する選択肢があります。

SUMMARY

まとめ

📝 購入 vs リース 判断ポイント

  • 10年間の総メリットは購入が圧倒的に有利(+24万円 vs −80万円)
  • 初期費用130万円を出せるなら購入一択
  • 初期費用ゼロで始めたいならリース。売電収入も得られる
  • PPAは売電収入がゼロ。リースとPPAは全くの別物
  • リースの総コストは購入の1.3〜1.5倍。10年間の総額で必ず比較
  • 蓄電池の後付けを考えるなら購入がおすすめ
  • 最大の敵は「迷って何もしないこと」。電気代は毎月確実に出ていく

電気工事士コメント

購入かリースか——悩む気持ちはよくわかります。でも一番もったいないのは「迷ったまま何もしない」こと。電気代は毎月15,000円、年間18万円。3年迷えば54万円。その54万円があれば、太陽光の初期費用の半分近くを賄えます。「どっちにするか」を決めるには、両方の見積もりを取って並べるだけ。その手間は30分。それで10年分の答えが出ます。

緒方慎太郎

第二種電気工事士 / 太陽光補助金ドットコム 施工管理

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※数値は2026年2月時点の情報に基づきます。FIT売電単価は資源エネルギー庁「令和7年度以降の調達価格等について」(2025年3月決定)準拠。DR補助金はSII(環境共創イニシアチブ)公表の2025年度実績値を参照。リース料金はリース会社・契約条件により変動します。

最終更新日:2026年2月22日