TOKYO SUBSIDY GUIDE
東京都の太陽光・蓄電池の補助金は、全国で最も手厚い。
でも、その事実を知らずに申請しないまま終わる人が多い。
東京都には「都の補助金」「国の補助金」「区市町村の補助金」の3つの層がある。これを全部使う「3重取り」で、太陽光の実質負担を半額以下にできるケースがゴロゴロある。
問題は、3つの補助金がそれぞれ別の窓口・別の申請書類・別のスケジュールで動いていること。調べるだけで疲れてしまい、結局「よくわからないから申請しなかった」──それが一番もったいない。
この記事では、都の補助金・国の補助金・23区と多摩地域の区市町村補助金を一覧で整理し、3重取りの具体的な方法までお伝えします。
※本記事の補助金情報は2026年2月時点のものです。年度・予算状況により変更されます。最新情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。
SECTION 01
東京都の補助金──全国最高水準の中身
東京都の太陽光・蓄電池の補助金は、「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を中心に複数の制度があります。
| 補助対象 | 補助金額の目安 | 条件 |
|---|---|---|
| 太陽光パネル(新築) | 12万円/kW(3.6kW以下の部分) 10万円/kW(3.6kW超50kW以下の部分) | 都内の新築住宅。義務化対象・対象外ともに申請可 |
| 太陽光パネル(既存住宅) | 15万円/kW(3.6kW以下の部分) 12万円/kW(3.6kW超50kW以下の部分) | 都内の既存住宅への後付け |
| 蓄電池 | 最大15万円/kWh(上限120万円程度) | 太陽光とセットが基本 |
| V2H | 設備費の半額(上限50万円程度) | 蓄電池・太陽光との併用 |
注目は既存住宅のほうがkW単価が高いこと。東京都は後付けでの太陽光設置も強力に推進しています。
補助金額は年度・予算状況で変わる
東京都の補助金は毎年度の予算で金額が決まるため、年度途中で終了したり、金額が変更されることがある。「来年もあるだろう」と待つのは危険。申請可能な今のうちに動くのがベスト。
SECTION 02
国の補助金──都の補助金と併用可能
国の補助金と東京都の補助金は管轄が異なるため、原則として併用が可能です。
| 制度名 | 対象 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| ストレージパリティ達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業 | 太陽光+蓄電池セット | 蓄電池:万円/kWh(定額) |
| 子育てエコホーム支援事業等 | ZEH水準の新築住宅 | 一戸あたり定額(条件により異なる) |
| DR補助金(需要側エネルギーリソース活用事業) | 蓄電池+HEMS | 蓄電池容量に応じた定額 |
ただし注意点が1つ。国の補助金同士は併用不可のケースがある。たとえばストレージパリティとDR補助金は併用できないことがある。「どの組み合わせが最も有利か」は、専門家に確認するのが確実。
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SECTION 03
23区の区別補助金一覧
東京23区の多くが独自の太陽光・蓄電池補助金を用意しています。都の補助金に上乗せで使える「3層目」です。
| 区 | 太陽光補助金の目安 | 蓄電池補助金の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 上限20万円 | 上限20万円 | 省エネ機器も対象 |
| 中央区 | 上限20万円 | 上限15万円 | マンション共用部も対象 |
| 港区 | 上限30万円 | 上限20万円 | 断熱改修とセットで増額 |
| 新宿区 | 上限20万円 | 上限10万円 | 省エネ設備補助の一環 |
| 文京区 | 上限20万円 | 上限10万円 | 先着順で早期終了の可能性 |
| 台東区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 予算枠が小さいため早めに |
| 墨田区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 地球温暖化対策設備助成 |
| 江東区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 省エネ設備導入助成 |
| 品川区 | 上限20万円 | 上限10万円 | 設置後の申請 |
| 目黒区 | 上限20万円 | 上限15万円 | エコ住宅促進助成 |
| 大田区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 既存住宅もOK |
| 世田谷区 | 上限25万円 | 上限20万円 | 環境配慮型住宅リノベ補助 |
| 渋谷区 | 上限20万円 | 上限10万円 | 再エネ・省エネ機器助成 |
| 中野区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 省エネ設備等設置補助 |
| 杉並区 | 上限25万円 | 上限20万円 | 低炭素化推進機器助成 |
| 豊島区 | 上限20万円 | 上限10万円 | 脱炭素化促進助成 |
| 北区 | 上限20万円 | 上限15万円 | 新エネ・省エネ設備助成 |
| 荒川区 | 上限15万円 | 上限10万円 | エコ助成金 |
| 板橋区 | 上限15万円 | 上限10万円 | 再エネ・省エネ補助 |
| 練馬区 | 上限20万円 | 上限15万円 | 再エネ・省エネ設備補助 |
| 足立区 | 上限25万円 | 上限15万円 | 省エネ家電も対象のケースあり |
| 葛飾区 | 上限25万円 | 上限15万円 | 地球温暖化対策設備助成 |
| 江戸川区 | 上限20万円 | 上限15万円 | エコ住宅補助 |
※上記は2026年2月時点の目安です。金額・条件・予算枠は年度・制度変更により変わります。最新情報は各区の公式サイトでご確認ください。
SECTION 04
多摩地域の市町村別補助金一覧
多摩地域の市町村にも独自の補助金があります。23区に比べて屋根面積が広い住宅が多いため、太陽光の容量を大きくしやすく、補助金の恩恵が大きくなるケースが多い。
| 市町村 | 太陽光補助金の目安 | 蓄電池補助金の目安 |
|---|---|---|
| 八王子市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 立川市 | 上限10万円 | 上限10万円 |
| 武蔵野市 | 上限20万円 | 上限15万円 |
| 三鷹市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 府中市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 調布市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 町田市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 小金井市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 小平市 | 上限10万円 | 上限10万円 |
| 日野市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 西東京市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
| 多摩市 | 上限15万円 | 上限10万円 |
※代表的な市町村を掲載。全市町村の最新情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。
多摩地域の特徴は、23区よりも屋根面積が広い戸建てが多いこと。5〜7kWの大容量システムを設置しやすく、都の補助金(kW単価×容量)の総額も大きくなる。
補助金がない市町村もある
すべての市町村が独自補助金を用意しているわけではありません。ただし都の補助金と国の補助金は都内全域で使えるので、区市町村の補助金がなくても2重取りは可能。
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SECTION 05
3重取りシミュレーション──うちはいくらもらえる?
具体的にどのくらいの金額になるか、モデルケースで試算します。
モデル① ─ 世田谷区・新築・太陽光5kW+蓄電池10kWhの場合
3重取りで実質負担が約半額に
太陽光+蓄電池 総額
310万円
補助金適用後
140万円台
内訳:東京都(太陽光約55万円+蓄電池約80万円)+国(蓄電池約20万円)+世田谷区(太陽光+蓄電池約15万円)=補助金合計 約170万円。310万円→140万円台に。※条件・制度により異なります
モデル② ─ 八王子市・既存住宅後付け・太陽光6kWの場合
既存住宅は都の補助金kW単価が高い
太陽光6kW費用
150万円
補助金適用後
60万円台
内訳:東京都(既存住宅 約78万円)+八王子市(約15万円)=補助金合計 約93万円。150万円→60万円台に。既存住宅のほうがkW単価が高いため、補助率が非常に高い。※条件・制度により異なります
SECTION 06
申請の流れとスケジュール──間に合わなくなる前に
| ステップ | 内容 | タイミング |
|---|---|---|
| ①補助金の確認 | 使える補助金(都・国・区市町村)を洗い出す | 設置を検討し始めた時点で |
| ②事前申請(必要な場合) | 一部の補助金は設置前に事前申請が必要 | 工事契約前 |
| ③設置工事 | 太陽光パネル・蓄電池の設置 | ── |
| ④設置後申請 | 工事完了後に実績報告書を提出 | 工事完了後1〜3ヶ月以内 |
| ⑤補助金交付 | 審査完了後、指定口座に振り込み | 申請後1〜3ヶ月 |
「設置してから申請」では間に合わないケースがある
東京都の補助金は「事前申請」が必要な制度がある。工事を始めてしまった後では申請できない場合も。補助金の申請タイミングは制度ごとに異なるため、設置を検討した時点で補助金の要件を確認するのが鉄則。
FAQ
よくある質問
SUMMARY
まとめ
東京都の太陽光・蓄電池の補助金は全国最高水準。都+国+区市町村の3重取りで、実質負担を半額以下にできる。この事実を知っているか知らないかで、100万円以上の差がつく。
この記事のポイント
- 東京都の補助金は太陽光 最大12〜15万円/kW、蓄電池 最大15万円/kWhと全国最高水準
- 都+国+区市町村の3重取りが可能(管轄が異なるため併用OK)
- 23区では世田谷区・杉並区・足立区・葛飾区の補助金が比較的手厚い
- 既存住宅のほうがkW単価が高い補助金が適用される
- 補助金は予算枠あり・先着順。年度前半に申請するのが鉄則
- 一部の補助金は事前申請が必要。工事前に確認を
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