太陽光発電4kW・5kW・6kWを比較|発電量と容量の選び方

太陽光発電の4kW・5kW・6kWを比較し、年間発電量と容量の選び方をわかりやすく整理した図

SOLAR CAPACITY

「4kWで十分です」
「5kWくらいがちょうどいいです」
「屋根に載るなら6kWにしましょう」

太陽光発電の見積もりを取ると、 会社によって提案される容量が 違うことがあります。

では、 4kW・5kW・6kWの どれが正解なのでしょうか。

結論からいうと、

「4人家族だから5kW」のように、 家族人数だけでは決められません。

太陽光発電の容量は、

屋根に実際に何kW載るか
年間どれくらい電気を使うか
昼間にどれくらい電気を使うか
屋根の方角・傾斜・影
EVなど今後の電気使用量
設置費用・補助制度

を確認して決めます。

このページでは、 2026年8月時点で確認できる 公的機関の公開情報をもとに、 4kW・5kW・6kWの違いと、 自宅に合う容量を考えるときのポイントを 分かりやすく整理します。

FIRST ANSWER

4kW・5kW・6kWの一番大きな違いは「設備容量」

まずは、 余計なシミュレーションを入れずに 容量そのものを比較します。

4kW SYSTEM CAPACITY 4kW分の太陽光発電設備。 実際の年間発電量は 設置条件によって変わります。
5kW SYSTEM CAPACITY 4kWより設備容量が1kW大きい。 同じ条件なら、 より多くの発電が見込まれます。
6kW SYSTEM CAPACITY 5kWよりさらに1kW大きい。 ただし大きければ 必ず得とは限りません。

設備容量そのものを比べると

4kW
基準
5kW
+25%
6kW
+50%

※4kWを基準にした設備容量の単純比較です。 実際の年間発電量や経済効果を示す数字ではありません。

5kWなら「年間5,500kWh」と決まるわけではありません

kWは設備の容量。 kWhは実際に発電した電力量です。 同じ5kWでも、 地域や屋根条件によって 年間発電量は変わります。

GENERATION

4kW・5kW・6kWで発電量はどれくらい違う?

同じ地域、 同じ方角・傾斜、 同じ種類の設備など、 ほかの条件が同じなら、 設備容量が大きいほど 発電量も増える方向になります。

ただし、 年間発電量を 容量だけで固定することはできません。

NEDOの日射量データベースでは、 国内の地点ごとに、 方位角・傾斜角などを変えて 日射量を確認できるようになっています。

設置する地域
屋根の方角
屋根の傾斜角
建物・樹木などの影
使用する太陽光パネル
パワコン・システム構成

全国共通の「4kW=○kWh表」は掲載しません

このページでは、 4kWなら年間4,400kWh、 5kWなら5,500kWhというような 固定値は使いません。 実際の発電量は設置条件から確認します。

HOW TO CHOOSE

自宅に合う容量を決める5つのポイント

4kW・5kW・6kWのどれにするかは、 次の順番で考えると整理しやすくなります。

1

屋根に実際に何kW載るか

希望容量より先に、 屋根の大きさ・形・方角・状態などから 設置できる範囲を確認します。

2

過去12か月の電気使用量

「何人家族か」だけではなく、 電気料金明細などから 実際の使用電力量(kWh)を確認します。

3

昼間にどれくらい電気を使うか

太陽光が発電している時間帯に 自宅でどれくらい電気を使えるかも 容量を考える材料になります。

4

今後、電気使用量が変わる予定

EV、 エコキュート、 在宅時間の変化など、 今後の電気の使い方も確認します。

5

設置費用と利用できる補助制度

4kWから5kW、 5kWから6kWへ増やしたときの 追加費用も含めて比較します。

「一番大きい容量」ではなく「自宅に合う容量」

屋根に載るだけ載せる方法が 必ず正解とは限りません。 発電した電気をどう使うかまで確認して 容量を決めます。

FAMILY SIZE

「4人家族なら5kW」のようには決めない

太陽光発電の記事では、

「2〜3人なら4kW」
「3〜4人なら5kW」
「4人以上なら6kW」

といった早見表を見かけることがあります。

ただ、 同じ4人家族でも 電気の使い方はかなり違います。

同じ4人家族でも条件は違う

昼間は全員外出している家庭と、 在宅勤務などで昼間も電気を使う家庭では、 太陽光で作った電気を 自宅で使える量が違います。

オール電化、 EVの有無、 冷暖房の使い方などでも変わります。

そのため、

家族人数より、 実際の電気使用量を見る

方が分かりやすいです。

まず12か月分の「kWh」を確認

月ごとの電気使用量には季節差があります。 できれば直近12か月程度の使用量を確認して、 年間を通した使い方を見ると判断しやすくなります。

ROOF

まず「自宅の屋根に何kW載るか」を確認

6kWを希望しても、 必ず6kW設置できるわけではありません。

屋根へ設置できる容量は、

屋根面の大きさ
切妻・寄棟・片流れなどの形状
方角・傾斜
周囲の影
使用するパネルの寸法・出力
設置に必要なスペース
屋根・下地の状態
固定方法

などによって変わります。

NEDOも建物設置型太陽光について、 屋根・壁面への設置を対象とした 設計・施工ガイドラインを公開しています。

「1kW=屋根○㎡」で固定しません

モジュールの寸法・出力が製品によって違うため、 4kWなら必ず○㎡必要という 全国共通の数字にはしません。 実際のパネル配置から確認します。

SELF CONSUMPTION

発電量だけでなく「自宅でどれくらい使えるか」も見る

太陽光で発電した電気は、 家庭で使うことができます。

家庭で使ったあとに余った電気は、 FITなどを利用して売電する形になります。

そのため容量を考えるときは、

「何kWh発電するか」だけでなく、 「そのうち何kWhを自宅で使えそうか」

も確認します。

大きくすれば必ず有利とは限らない理由

容量を増やせば発電量も増える方向になりますが、 自宅で使わない分は余剰電力になります。 追加する1kWの費用と、 その電気をどう使うかまで見て比較します。

固定の「自家消費率30%」などは使いません

自家消費できる割合は、 昼間の在宅状況や家電の使い方などで変わるため、 4kWなら○%、6kWなら○%と 一律には設定しません。

FUTURE

EV・エコキュートなど、今後の電気使用量も確認

現在の使用量だけでなく、 数年後に電気の使い方が 変わる予定があるかも確認します。

EVを購入する予定
エコキュートを導入する予定
オール電化へ変更する予定
在宅勤務が増える予定
蓄電池を検討している

「EVがあるなら6kW以上」と固定しません

EVの走行距離、 充電する時間帯、 屋根へ設置できる容量などによって変わります。 将来の予定は容量を考える材料の一つとして扱います。

FIT 2026 / 2027

4kW・5kW・6kWは現在のFITではいずれも10kW未満

2026年度・2027年度の 住宅用太陽光10kW未満では、 初期投資支援スキームが設定されています。

期間2026年度2027年度
1〜4年目 24円/kWh 24円/kWh
5〜10年目 8.3円/kWh 8.3円/kWh

4kW・5kW・6kWは、 いずれも10kW未満です。

ただし、

FIT価格が同じだから 「一番大きい6kWが一番得」 と決まるわけではありません。

実際の売電量、 自家消費量、 設置費用などまで確認します。

MODULE

高効率・軽量パネルで「載せられる容量」が変わる場合も

屋根面積や屋根への重量が 容量を制限している場合は、 使用する太陽光モジュールによって 選択肢が変わることがあります。

例えば、 1枚あたりの出力が高い製品であれば、 同じ屋根面積でも 設置容量が変わる可能性があります。

また、 軽量なモジュールを選ぶことで、 重量条件の考え方が変わる場合もあります。

NEDOも、 耐荷重の低い屋根などへの導入拡大を目的に、 フレキシブル太陽電池の 設計・施工ガイドラインを公開しています。

REIWA BCソーラーも選択肢の一つ

当サイトでは、 高効率・軽量設計の REIWA BCソーラーも取り扱っています。 製品の仕様や特徴については 専用ページで詳しく紹介しています。

高効率・軽量なら必ず設置できるわけではありません

実際の設置可否は、 屋根・建物の状態、 固定方法なども含めて確認します。

SUBSIDY

容量を決める前に、現在使える補助制度も確認

太陽光発電の補助制度では、 設置容量に応じて補助額が決まる制度や、 設備・住宅などに条件がある制度があります。

そのため、 見積もりを決めてから補助金を探すのではなく、

容量を決める段階で 現在使える制度を確認しておく

方が分かりやすいです。

国・県・市なら自動的に併用できるわけではありません

他制度との併用、 国費の有無、 補助対象となる設備などの条件は 制度ごとに確認します。

「4kW・5kW・6kW、どれがいい?」

まず地域の補助制度と設置条件を確認します

お住まいの市区町村について、 現在利用できる太陽光・蓄電池の 補助制度があるか 公的機関の公開情報から確認します。

必要であればその後、 屋根条件や電気使用量を確認し、 どの程度の容量を検討できるか整理します。

補助金・太陽光の容量を確認する

※まだ太陽光発電を設置すると決めていない段階でも確認できます。

COST & RETURN

このページで「4kWなら○年で元が取れる」と書かない理由

設備容量だけでは、 投資回収年数は決まりません。

実際には、

太陽光の設置価格
年間発電量
自家消費量
売電量
電気料金プラン
補助制度

などで結果が変わります。

そのため、

「4kWなら8.4年」
「6kWなら8.7年」
「大きいほど得」

という全国共通の結論は出しません。

制度として決まっている数字と、住宅ごとに変わる数字を分ける

FIT価格のように公的に決まっている数字と、 年間発電量・電気代削減額・回収年数のように 個別条件で変わる数字は 分けて考えます。

FAQ

太陽光発電の容量でよくある質問

4kWと5kWなら、どちらを選んだ方がいいですか?
一律には決められません。 屋根に設置できる容量、 年間の電気使用量、 昼間の使用量、 追加する1kWの費用などを確認して比較します。
5kWの太陽光なら年間何kWh発電しますか?
5kWという容量だけでは決まりません。 地域、 屋根の方角・傾斜、 周囲の影、 使用する設備などを確認して 年間発電量を推定します。
6kWは一般住宅には大きすぎますか?
一律に大きすぎるとは言えません。 電気使用量が多い住宅や EVなどを予定している住宅では 検討対象になることがあります。 ただし屋根条件や自家消費とのバランスも確認します。
4人家族なら何kWがおすすめですか?
家族人数だけでは決めません。 同じ4人家族でも、 年間電気使用量や 昼間の在宅状況によって 太陽光の使い方が変わります。 まず実際の電気使用量を確認します。
EVを買う予定なら6kW以上にした方がいいですか?
EVを導入する予定は 容量を考える材料になりますが、 必ず6kW以上という基準ではありません。 走行距離、 充電時間帯、 屋根に載せられる容量なども確認します。
屋根が小さい場合、4kWしか載せられませんか?
屋根の面積だけでは決まりません。 使用するパネルの寸法・出力、 屋根形状、 配置などによって 設置できる容量が変わります。 高効率パネルを検討することで 条件が変わる場合もあります。
6kWの方が4kWより投資回収も早いですか?
必ずしもそうではありません。 追加設備費、 発電量、 自家消費量、 売電量、 補助制度などで変わります。 容量だけで回収年数は決まりません。
2026年の住宅用FITは4kW・5kW・6kWで違いますか?
4kW・5kW・6kWはいずれも 10kW未満です。 2026年度・2027年度の住宅用10kW未満では、 1〜4年目24円/kWh、 5〜10年目8.3円/kWhの 初期投資支援スキームが設定されています。
蓄電池を付けるなら太陽光を大きくした方がいいですか?
一律には言えません。 太陽光の発電量、 家庭の電気使用量、 蓄電池容量などを合わせて確認します。 「蓄電池を付けるなら6kW」のような 固定した選び方はしません。

SUMMARY

まとめ|4kW・5kW・6kWの「正解」は住宅ごとに違う

4kW・5kW・6kWを比べれば、 設備容量そのものは 1kWずつ大きくなります。

同じ設置条件なら、 容量を増やすことで 発電量も増える方向になります。

ただし、

「迷ったら5kW」 「4人家族なら5〜6kW」 「屋根に載るなら6kWが得」 とは一律に言えません。

実際に見るのは、

屋根に設置できる容量
年間の電気使用量
昼間の電気使用量
方角・傾斜・影
将来のEV等の予定
設置費用・補助制度

です。

ここまで確認して初めて、

「自宅なら4kWでよいのか、 5kWにする意味があるのか、 6kWまで載せる方がよいのか」

を比較できます。

自分の家なら何kW?

まず補助制度と設置できる条件を確認します

お住まいの市区町村について、 現在利用できる太陽光・蓄電池の 補助制度があるか 公的機関の公開情報から確認します。

必要であればその後、 屋根条件や電気使用量を確認して、 4kW・5kW・6kWなど どの程度の容量を検討できるか整理します。

まだ太陽光発電を設置すると 決めていない段階でも確認できます。

補助金・太陽光の容量を確認する

※実際の発電量・設置容量は住宅条件によって異なります。

このページの情報について

掲載内容は2026年8月時点で確認できる 経済産業省・NEDOなど、 公的機関の公開情報をもとに整理しています。

FIT制度、 設備要件、 補助制度等は変更される場合があります。 実際の設置・申請時には最新情報をご確認ください。